南予管内文化財保護指導員研修会が開催されました(2019年12月3日)

更新日:2019年12月05日

12月3日、南予教育事務所主催の南予管内文化財保護指導員研修会が、当市明浜町で「文化的景観」をテーマに開催され、管内の文化財保護指導員や各自治体の文化財担当者など20名強が参加しました。

やや肌寒く時折小雨も混じるなか、段々畑ガイドの会の佐藤文明さんの案内で、狩浜集落の建造物(櫨蔵、桑納屋、養蚕関係)や索道、段畑、春日神社などを見学しました。

その後、公民館では、兵頭勲さん(愛媛県教育委員会)が文化的景観の制度を紹介、廣瀬岳志さん(宇和島市教育委員会)が宇和島市遊子水荷浦の段畑、高山剛さん(松野町教育委員会)が松野町奥内の棚田と農山村景観、高木邦宏(西予市教育委員会)が宇和海狩浜の段畑と農漁村景観について、それぞれ選定までの取り組みや文化的景観の特徴、その後の取り組みなどを報告しました。

現時点で県内では、国重要文化的景観に選定されているのは上記の3カ所で、その取り組みの経緯や特徴の違いなどがよくわかりました。

ご注意ください~狩浜の文化的景観を見学される皆様へ~

「宇和海狩浜の段畑と農漁村景観」は、平成31年2月26日に重要文化的景観に選定されました。

多様な生業を営んできたことを示す集落の建物や、近代を中心に整備された石積みが美しい段畑など、自然に働かきかけこの地で暮らしてきた人々の営みがよく残され、評価されました。

もちろん現在もこの地で生活する皆さんが居て、段畑では柑橘栽培が、海では漁業が、集落では生活が営まれています。

地元の皆さんの生活やお仕事(生業)があっての文化的景観です。

見学の際には、生活やお仕事に影響がないよう十分お気を付けください。

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