【報告】市民の声 動物による農作物の被害

更新日:2023年09月13日

意見の内容

西予市では動物による農作物の被害が毎年およそ4000万円にものぼります。
市ではこの被害の対策に「有害鳥獣対策の鉄則3つの柱」として「個体群管理」「生息環境管理」「侵入防止対策」を挙げ2022年8月の広報にて紹介をし、同市でも様々な施策を行っている事と存じ上げます。
この「個体群管理」つまり有害鳥獣の捕獲について同広報でも捕獲隊員の不足と高齢化についてを西予市の課題としていました。私も昨年より有害鳥獣捕獲の隊員となり当該被害について微力ながらお手伝いをさせて頂いております。
しかしながら、ここで問題があります。捕獲した動物の処理方法についてです。現在西予市ではそういった有害鳥獣捕獲で捕獲した猪を食肉へ加工する施設「獅子の里」があります。当該施設において年間処理目標を120頭とし受け入れをしています。しかしながらこの頭数では月間10頭しか受け入れはされません。当然食肉への加工が目的でありますので、鮮度や個体の状態を選んでの受け入れとなり、現地まで持ち込んでも引き取りを拒否される事もあると先輩猟師から伺いました。また、当該施設では死体の引き取り処分もしていないそうです。
また、当該施設での対象はあくまで猪のみであり、他の有害鳥獣(鹿等)や引き取りを断られた猪は捕獲した隊員自らが処理を行わなくてはならない状態となっております。この場合の処理は個人で解体し食肉とするか山などに埋設処理といったものとなります。
しかし、昨今の有害鳥獣捕獲隊員の高齢化や若い世代では仕事をしながらの捕獲活動となりますので、この後処理が億劫となり捕獲数が伸びない若しくは減少する恐れがあります。
食肉加工施設での処理能力には限界があります。であれば、捕獲者が廃棄物処理業者等へ死体(捕獲獣)を持ち込み・引き取りを行ってもらえるように市から働きかけ、そういった仕組みを作って頂きたく存じ上げます。
参考までに、近隣の市(大洲市等)ではそういった仕組みがあるようです。
是非ともご一考頂きまして、より良い西予市になります様にご検討のほど宜しくお願い致します。
 

性別:男性
年代:30代
公開日:令和5年9月13日

意見に対する答え

有害鳥獣を捕獲するにあたっては、免許関連費用、捕獲関連費用、捕獲した鳥獣の処理費用(山への埋設処理等)など様々な経費がかかっており、そういった捕獲者の負担を少しでも軽減するため、西予市では他の自治体同様、各捕獲者に対し補助金を交付しております。
そのため、捕獲した個体は各捕獲者の責任において処理していただいており、獣肉処理加工施設においても、食肉加工を目的にしているため、加工できる個体のみ受け入れているのが現状です。
これまでは各捕獲者のご協力によりに何とか有害鳥獣捕獲を実施できておりますが、ご指摘のとおり今後捕獲隊の高齢化が進んだ場合、捕獲個体の処理等、各捕獲者の負担が増えることは明白で、将来的に有害鳥獣捕獲が停滞することが懸念されます。
西予市では、ご紹介いただきました大洲市のように市所有のごみ焼却施設を保有しておらず、八幡浜市にごみ処理(焼却)を委託しており、八幡浜市との取り決めによりイノシシ等の有害鳥獣捕獲による個体を焼却処理出来ない状況にあります。そのため、西予市においては捕獲個体を処理するための施設の形態(焼却炉、微生物分解、野積み式等)、費用および仕組みについて、ご提言のとおり調査研究を進めております。

担当課:産業部 林業課

この記事に関するお問い合わせ先

林業課
愛媛県西予市宇和町卯之町三丁目434番地1     
電話:0894-62-6493
ファックス番号:0894-62-6571​​​​​​​

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