山下家の養蚕小屋
最盛期の養蚕農家の屋敷構えを伝える観点で重要な建物です。
木造二階建、入母屋造、桟瓦葺の蚕室専用の小屋で、市道ヤブ線沿いの敷地に南面して建っています。
狩浜では養蚕業が隆盛した大正期から昭和のはじめにかけて、このような専用蚕室が多く建てられました。
狩浜で多く見られる養蚕小屋の間取りとしては、1階・2階とも8畳程度の蚕室を3部屋ずつ横に並べて片廊下を設ける形式が一般的でした。建築的特徴として、1階の各蚕室に炉をつくり、暖気を2階に上げるため、2階床に開口部を設けるか、一部の床が取り外せるようになっています。また、2階天井の四隅または中央に換気孔が開けられ、越屋根によって換気が促進されます。当家も元々は越屋根がありましたが、現在は残っていません。
当家は敷地内に養蚕小屋、桑納屋、隠居部屋(通称:ヘヤ)を配しており、最盛期の養蚕農家の屋敷構えを残します。
参考 『西予市文化的景観調査成果報告書』(西予市教育委員会,2018)p.70~71、p.93
養蚕小屋外観
桑納屋外観
ヘヤ外観
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更新日:2026年01月15日