大高家のオリヤ養蚕
最盛期の養蚕農家の屋敷構えを伝える観点で重要な建物です。
木造二階建、寄棟造桟瓦葺、農家の住居兼蚕室の主屋で、市道西木戸線沿いの敷地に南面して建っています。
狩浜では明治期に導入した養蚕業が大正期にかけて隆盛していくにつれ、養蚕設備も向上していき、居宅と蚕室を兼ねる建物が多く建てられるようになりました。狩浜では住居の機能を持たない専用蚕室が「養蚕(ヨウザン)」と呼ばれるのに対し、このようなタイプの建物は居住の機能を持つ点が強調され「オリヤ養蚕(ヨウザン)」と呼ばれます。
オリヤ養蚕では多くの場合、1階を居住、2階を養蚕用の空間として使い分けて設計されています。2階は採光や換気に配慮され、養蚕に向く造りになっています。
こういった狩浜の蚕室に見られる建築的要素は、明治期の蚕書において一般的に指導されていたものであることがわかっています(注1)。
参考 『西予市文化的景観調査成果報告書』(西予市教育委員会,2018)p.65~66
(注1)横田長太郎『実験夏秋蚕飼育法』(明文堂,1911)より
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更新日:2026年01月19日